急にお金が足りないとき、考える順番|支払いの相談・公的な貸付け・借入れを比べて、ヤミ金を避ける
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急な出費や、収入が減ったことで、今月のお金が足りなくなることはだれにでもありえます。そんなときにあわてて「すぐ借りられる」という広告に飛びつくと、かえって苦しくなることがあります。この記事では、お金が足りないときに考える順番を整理しました。借りる前にできることから順に確認していきましょう。
先に結論:「減らす・待ってもらう」→「公的な制度」→「借りる」の順に考える
- 1. いくら足りないかを正確に出す:いつまでに、何に、いくら必要かを書き出す。
- 2. 支払い先に相談する:家賃、公共料金、税金、携帯電話料金などは、支払いの猶予や分割の相談ができることがある。
- 3. 公的な制度を調べる:社会福祉協議会の緊急小口資金など、無利子の貸付けがある。
- 4. 借りるなら正規の業者で、返せる額だけ:金利と返済額を比べて決める。
- 絶対に避けたいもの:ヤミ金融、SNSの個人間融資、給与ファクタリング。
1. いくら足りないかを正確に出す
まずは、今月と来月の収入と支払いを書き出します。「なんとなく足りない」ままだと、必要以上に借りてしまったり、本当に必要な支払いを忘れたりします。
| 書き出すこと | 例 |
|---|---|
| いつまでに必要か | 家賃は25日、カードの引き落としは27日 |
| 何に必要か | 家賃、医療費、車の修理代 |
| いくら足りないか | 収入と支払いの差が5万円 |
| いつ入金があるか | 給料日は翌月10日 |
足りない期間が数週間だけなのか、毎月続くのかでも、取るべき対応は変わります。毎月足りない状態なら、借りるより先に支出の見直しや、収入を増やす方法を考える必要があります。
すぐにできる「出ていくお金」の見直し
足りない額が分かったら、今月中に減らせる支出がないかも確認します。小さな見直しでも、借りる額を減らせれば、そのぶん利息の負担も軽くなります。
- 使っていないサブスクを止める:動画・音楽・アプリの定額サービスは、次の更新日の前に解約すれば翌月から止まります。
- 延ばせる買い物を延ばす:家電の買い替えや旅行など、急ぎでないものは来月以降にします。
- 家にあるものを売る:使わなくなった服や本、ゲームなどを売って、数千円〜数万円を作れることがあります。
- 医療費は制度を確認:医療費が高くなったときは、高額療養費制度で自己負担に上限があります。加入している健康保険に確認しましょう。
2. 支払い先に相談する
支払いの期日が迫っているときは、まず支払い先に連絡しましょう。期日前に相談すると、対応してもらいやすくなります。
- 税金・保険料:市区町村や税務署、年金事務所に、分割払いや納付の猶予を相談できる制度があります。
- 家賃:大家さんや管理会社に、支払いを少し待ってもらえないか相談します。
- 公共料金・携帯電話料金:支払い期限の延長や分割に応じてもらえることがあります。
- カードやローンの返済:返済日の前に会社に連絡すると、返済方法の相談に応じてもらえることがあります。
連絡しないまま延滞すると、遅延損害金がかかったり、信用情報に記録が残ったりすることがあります。払えないと分かった時点で、早めに相談するのが大切です。
3. 公的な制度を調べる
収入が減って生活が苦しいときは、公的な貸付けや給付を使えることがあります。
緊急小口資金(生活福祉資金貸付制度)
市区町村の社会福祉協議会が窓口の貸付けで、緊急かつ一時的に生計の維持が難しくなった世帯に、10万円以内を貸し付ける制度です。無利子で、保証人も不要です。据置期間(返済を始めるまでの期間)は2か月以内、そのあと12か月以内に返済します(厚生労働省「生活福祉資金の貸付条件等一覧」)。対象になるかどうかや、手続きにかかる日数は、お住まいの社会福祉協議会に確認してください。
そのほかの相談先
- 自立相談支援機関:仕事や住まい、家計のことをまとめて相談できる窓口で、市区町村などに設けられています。
- 市区町村の福祉の窓口:病気やけが、失業などで生活が苦しいときに、使える制度を案内してもらえます。
4. 借りるなら、比べてから決める
それでも借りる必要があるときは、正規の業者から、返せる額だけを借ります。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 貸金業の登録があるか | 登録のない業者はヤミ金融。金融庁の検索サービスで確かめられる |
| 金利(実質年率) | 同じ額を借りても、金利で利息の合計が変わる |
| 毎月の返済額と回数 | 給料日と返済日の関係、生活費が残るか |
| 無利息期間などの条件 | 短い期間で返せるなら、利息を抑えられることがある |
利息のしくみは カードローンの仕組み、返済額のめやすは カードローンの返済シミュレーション にまとめています。相手が正規の業者かどうかは 正規の貸金業者か確かめる方法 で確認できます。
正規の消費者金融の例
たとえば、四国財務局長(10)第00083号に登録している株式会社セントラルのカードローンは、実質年率4.80%〜18.00%で、審査があります。はじめての利用では最大30日間の無利息期間があり、平日14時までの申し込みで当日に借りられる場合もあるとしています(条件は公式サイトで確認してください)。くわしくはセントラルの公式サイト
で確認してください。
絶対に避けたいもの
| 手口 | 危ない理由 |
|---|---|
| 「審査なし」「ブラックOK」の広告 | 正規の業者は返済能力の調査が法律で義務づけられている |
| SNSの個人間融資 | 法外な利息や、身分証の写真の悪用などの被害がある |
| 給与ファクタリング | 形は買い取りでも実際は高利の貸付けと同じ |
| クレジットカードの現金化 | カード会社の規約違反になり、カードを止められるおそれがある |
こうした手口は、日本貸金業協会も注意を呼びかけています(日本貸金業協会「悪質な金融業者にご注意!」)。
相談先
- 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター:0570-051-051(平日9:00〜17:00)。借入れや返済の相談ができます。
- 法テラス・サポートダイヤル:0570-078374。借金の問題など、法的なトラブルの相談先を案内してもらえます。
- 消費者ホットライン:188。
よくある質問
Q. 家族や友人から借りるのはどうですか?
利息がかからない一方で、返せなかったときに関係がこじれやすい方法です。借りる場合は、金額と返す日を紙に書いて、おたがいに持っておくと、あとで行きちがいが起きにくくなります。
Q. 毎月足りない状態が続いています。
一時的に借りても、翌月にまた足りなくなり、借入れが増えていくおそれがあります。家計を見直すとともに、自立相談支援機関や法テラスなどに早めに相談してください。すでに返済が苦しい場合は カードローンが返せないときにすること も参考にしてください。
まとめ
- まず、いつまでに・いくら足りないかを書き出す。
- 支払い先に、期日前に猶予や分割を相談する。
- 緊急小口資金など、公的な制度を調べる。
- 借りるなら正規の業者で、金利と返済額を比べ、返せる額だけにする。
- 「審査なし」やSNSの個人間融資には近づかない。
出典:厚生労働省「生活福祉資金の貸付条件等一覧」/日本貸金業協会「悪質な金融業者にご注意!」/日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」/金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」/法テラス「サポートダイヤル」/セントラル 公式サイト(いずれも2026年11月8日に確認)